台湾で体験する大正ロマンを感じさせる建造物めぐり。総統府に続いて訪れたのは国立台湾博物館です。1908年に建てられた、台湾最古で最初の博物館としても有名なこのギリシャ風建造物の魅力をご紹介いたします。

訪れた週末が毎月1回の見学日に重なり台湾総統府を見学した後、訪れたのは同じエリアの国立台湾博物館。この台湾最古の博物館も当時の日本政府が建造し、1915年に完成しました。常設展では台湾の歴史と自然を主に扱っており、内容も興味深いものの、展示スペースはさほど多くなく、どちらかというとやっぱり建物自体が主な展示物といった様子です。

道路を隔てて反対側にある別館の土銀展示館との共通入館料30元(約100円)を払い、日本語の音声ガイド(無料)を借り、中に入ると吹き抜けのロビーホールに目を奪われます。設計者は野村一郎氏日本および台湾各地より取り寄せられた大理石やタイルをふんだんに使用したこの建物は、当初、第4代総督の児玉源太郎氏とその右腕として台湾統治を行った民政長官の後藤新平の功績を讃えるための記念館として、募金を募って建設されました。ホールの両側に据えられていた両名の銅像は現在展示されておらず、今では当初の名残が薄くなっているものの、児玉家と後藤家の家紋をあしらったランプ台などはそのまま使用されています。

音声ガイドで建物の歴史を学びつつ建物の3階から常設展を覗きつつ、各階を見学して回ります。それにしても良くこのような洋風建築を建てたものです。全く計画していた訳ではないですが、大正ロマンの建物を台湾でこれほど味わえるとは驚きです。

大正ロマンの国立台湾博物館 国立台湾博物館の柱

国立台湾博物館のステンドグラス 国立台湾博物館の天井

国立台湾博物館の2階部分 国立台湾博物館2階の回廊部分

国立台湾博物館の階段 国立台湾博物館は大正ロマン情緒たっぷり

建物内部ばかりについ目がいってしまうのですが、常設展示ももちろん見学してきました。常設展示は台湾の歴史、地理、生物、自然などテーマごとに分かれており、日本統治時代から続く台湾由来生物の研究などが展示されています。古い像や発掘された原住民の装飾品、動植物の標本や剥製もありますが、展示の仕方がなんというかフォトジェニック。昔の博物館のようにただ並べただけでなく、光の具合や配置方法なども工夫されていて、博物館というよりはむしろ美術館のようです。

台湾国立博物館展示物 古い西洋書物に記載された台湾

絶滅したとされるタイワンヤマネコ 国立台湾博物館

今回初めて訪れた国立台湾博物館は、台北駅近くの新光三越裏手にあります。建物としてはさほど広くないので1時間くらいあればグルっとひと回りできる、台湾のことも学べて、大正ロマンを感じられる場所。歴史的建造物が好き、という方はぜひ訪れてみてください。

博物館前には現在の故宮博物院の場所にあった、台湾神社に置かれていたという一対の銅牛があります。これらの銅牛はそれぞれ別の時期に建造されたようで、近くで見るとお顔が違います。第二次世界大戦中に飛行機が落ちてきたり、爆撃されたりと、数奇な運命を辿ってきた牛さんたちですが、今は台湾市民に愛されるアイコンとしてすっかり定着しているようです。

国立台湾博物館前の銅牛 国立台湾博物館前の銅牛

 

 

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